ダイエットには運動と「お茶」?カテキンの脂肪燃焼効果について

ダイエットには運動と「お茶」?カテキンの脂肪燃焼効果について

銀座のパーソナルトレーニングスタジオ「フィジカルラボ銀座」です。

 

運動をおこなう理由には様々なものがあるかと思います。

 

シンプルにその運動が好き、その運動を介して人と交流するのが好き、健康のため、体力向上のため、そして、体型の維持・改善を目的に実施している方も多いのではないでしょうか。

 

体型の維持や改善。

そのためにはまず『体重』を減らさなければと考えるかもしれません。

 

しかしだからと言って、ただやみくもに食事の量を減らすだけというのはおすすめできません。体重は減っても筋肉量も減ってしまい、将来のロコモティブシンドロームのリスクにもなり得るからです。

 

※運動器の障害のために立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下した状態(日本整形外科学会HPより)

 

体型改善のために体重を減らすときに重要なのは、いかに『体脂肪』を減らすかということです。

 

体脂肪を減らすことについては、健康診断で生活習慣病、またはその予備軍と指摘された方にも必要になるケースが多くあります。

 

では、筋肉量を維持しながら体脂肪を減らすにはどうしたらいいか?

それにはどうしても運動が不可欠なのですが、運動効果をサポートする栄養素を摂ることでより大きな効果が表われるとしたら、きっとモチベーションになりますよね。

 

ということで今回は、運動のやる気をサポートさせていただくべく、お茶に含まれる『カテキン』の脂肪燃焼効果についての研究を紹介します。

 

Maki et al., 2009

Green Tea Catechin Consumption Enhances Exercise-Induced Abdominal Fat Loss in Overweight and Obese Adults.(1)

 

 

研究方法

 

  • 被験者

健康な運動習慣のない男女128

✓男性:腹囲90㎝以上、女性:腹囲87㎝以上

BMI2540

が参加条件

 

  • 介入

 

全被験者が週180分を目標に運動を12週間実施

週に3回は専門家の指導のもと運動を実施

 

65名はカテキンを含むドリンクを摂取(カテキン群)

63名はカテキンを含まないドリンクを摂取(コントロール群)

 

  • 測定

 

トレッドミルによる漸増テスト(持久力の測定)

体重、腹囲の測定

血圧

DEXAによる体組成測定

血液検査(コレステロールなど)

12週間の介入前後で実施

 

 

結果

 

体重の変化

・カテキン群   -2.2kg-3.1 ~ -1.3kg

・コントロール群 -1.0kg-1.9 ~ -0.1kg

 

腹部総脂肪量の変化

・カテキン群   -7.7%*-11.7 ~ -3.8%

・コントロール群 -0.3%-4.4 ~ 3.9%

 

血中総コレステロール濃度の変化

・カテキン群   -5.3 ± 1.2%

・コントロール群 -2.4 ± 1.2%

 

*p < 0.05 (群間)

 

この研究から分かること

 

今回の研究ではカテキンの摂取はコレステロール、体重の減少に対してより大きな効果がある傾向を示し、腹部の脂肪量の減少に対しては有意に大きな効果があることが認められました。

 

この研究ではカテキンを含むドリンクを作って実験をしていますが、日本人が慣れ親しんだ『お茶』を摂取することでもカテキンは摂取できます。

 

健康維持、体型改善を目的にされている方は、運動の効果を最大化するためにも11杯お茶を飲んでみてはいかがでしょうか?

 

©Physicl lab Co.,Ltd. 2021

 

参考文献

  1. Maki, KC, Reeves, MS, Farmer, M, Yasunaga, K, Matsuo, N, Katsuragi, Y, et al. Green tea catechin consumption enhances exercise-induced abdominal fat loss in overweight and obese adults. J Nutr 139: 264–270, 2009.

 

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